王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます
18.
ーーそれから何事もなく、日々は過ぎ…。
刻一刻と、クフォードの卒業が迫る。
そして同時に、別れの日が近づいてきていた。
一部のクラスメイトたちとはだいぶ打ち解けて、時々街に出かけたりもするようになった。
リィラはこちらが警戒するまでもなく、何もせず大人しくしていた。
警戒は杞憂で終わったようだ。