王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます
「今日はな、これを渡しに来た」
クフォードが内ポケットから取り出したのは、白い封筒だった。
だが、ただの封筒にしては紙は上質だし立派な封蝋も押されている。
「俺の卒業パーティが王城で開かれる。ぜひ君にも来てほしい」
つまりこれは招待状ということか。
「どうして…」
「やっぱり、ダメか?」
今日が最後だと思ってたし、行けるものなら行きたいが…。