王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます
ー公爵令嬢に遭遇ー
~次の日~
よく眠れた。
いつもは眠りが浅いのに、昨日はよっぽど疲れたのだろう。
壁に掛けられた時計を見ると針は8時を指していた。
「まだ早いかな…」
用意は10分もあればできる。
暇なので事前に配られていた教科書に目を通す。
ーー気づいたら8時半になっていた。
制服に着替えて、色変えの魔法が常時発動しているか入念に確かめる。
(一応、初対面の人たちばかりだし…、違和感を感じさせないようにしないと)
この魔法だけは誰にも見抜けさせない自信がある。
あのズィウン先生も違和感を感じなかっただろう。