王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます


クフォードに背を向けて、会場から出るために扉へと向かう。

ここから出れば、もう戻ることはできない。


ルージュは現実へと歩き出す。


ーーすると突然、誰かの声が会場に響く。

「国王陛下並びに王妃陛下っ。この場をお借りして皆様に知っていただきたいことがありますっ」

「リィラ…」

声の主はリィラだった。
< 312 / 421 >

この作品をシェア

pagetop