王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます
それに自信を持ったリィラは、さらに声を大きくして言葉を続ける。
「あなたの正体を暴くため、この水晶を用意しました」
リィラが手を挙げれば、一人のメイドが水晶を持って近づいてきた。
リィラが受け取った水晶は、触れた者の本当の姿を映し出すとされるものだ。
「これに触れ、正体をあらわしなさいっ」
リィラの後ろでこちらを見つめる国王夫妻。
背中で感じるアルフェンとクフォードの視線。