王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます
19.
ーー「ん…」
目を開けるとそこは、どこか見覚えのある場所だった。
「ネロ?…よかった、目を覚ましたのね」
ベッドのそばにいたのは、王妃(母)様だった。
「ずっと、そばにいたんですか?」
「えぇ、心配だったのもあるんだけど…。またネロがいなくなっちゃうんじゃないかと怖くて」
「…そう、ですか。あの、ここは…?」