王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます
クフォードが頭を抱えるほどだった。
「こんなの、私の魔力の半分も使ってないよ」
そう言うと、ますます頭を抱えてしまう。
「どんだけ驚かせるつもりだよ…」
王都を回っている間に、大小さまざまな魔石花火を打ち上げる。
魔石花火が打ちあがるたびに歓声が上がり、人々は魔石を拾い集める。
ネロリナの希少な黒魔力が詰まった魔石なので、売ればそこそこな値段になる。
「ネロ、ほどほどにな…」