王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます
(確かに顔は整っているとは思うが、全くもって興味ない)
「別にいいので、もう行ってもいいですか」
「待った。もう少しだけ、ね?…僕はキース・ダランシェ。公爵家の次男だよ。よろしくね」
「では私も。初めまして、伯爵家三男レーウィス・デリルと申します。
クフォード王子殿下の幼馴染で、側付きも務めさせてもらっています」
いきなり手の甲に口づけてきたキースはともかく、レーウィスは誠実そうだ。
騎士服を着ているということは、護衛としても傍にいるんだろう。
(見た感じ、クフォード王子の実力なら護衛なんて必要なさそうだけど)
それでも王子に護衛がいないのはまずいんだろう。