王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます


「あっ、ちなみに僕も幼馴染だよ」

「レーウィスは護衛としても側にいるんだが、キースは特には役に立たない」

「ひどいっ」

そう言ってキースが両手で顔を覆い、泣いているふりをする。

(大げさすぎて、バレバレだし)

いつものことなのだろう、クフォードもレーウィスもまた始まったというように肩を竦めている。

周りもキースの小芝居に注目している。

(今のうちに…)

そっと、クフォードたちのそばから離れる。

ーーやっと解放された。

…と、思ったら、今度は遅れてやってきたレイチェル達に捕まった。
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