王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます


「あぁ、いいんだ。これでも、人を見る目には自信がある。君は信用に値する人間だ」

クフォードはまっすぐな瞳でルージュを見つめる。

「クフォードの言う通りだ、君には他の人にはない瞳をしている」

「欲も媚もない、あなたは信用できます」

キースもレーウィスも信用すると言う。

普段チャラチャラしているキースが、真面目な顔で言うもんだから妙に説得力がある。

(信用、できる…、か)

「…お茶が入りました」

隠し事をしていることの罪悪感が湧き出て、

顔を伏せると、メイドがちょうどお茶を淹れ終わりテーブルに置いていく。
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