王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます


お茶と一緒にサンドウィッチが出された。

「本当ならちゃんとした食事を用意できればよかったんだが、ここに来るのは予定外だったからな」

「大丈夫です。いただきます」

四角く四分の一に切られたサンドウィッチを口に含む。

「美味しい…」

挟まれた具はトマト・ハム・レタスとシンプルだったが、確実に今まで食べてきたものとは違った。

野菜の鮮度の違い、パンに使われた麦の違い、パンの作り方、

すべてがこだわってつくられたものだからこそ、美味しいのだと分かる。

「それはよかった」

クフォードは満足そうに頷き、自身もサンドウィッチを口に含む。
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