王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます


「…そろそろ、お開きにするか」

クフォードの言葉で急に開かれた会は終わった。

「ルージュ嬢、ここにはいつでも出入りしてもいいからな」
「えっ…でも、ここは殿下が休憩するために…」

「いいんだ、俺が言ってるんだから。今、この学園に通っている王族は俺しかいないからな。それに…」

クフォードはルージュの持っている本を指しながら

「読書のために来たのに、全然読めなかっただろう?ここならメイドがいるからお茶もデザートも出る。遠慮するな」
「は、はい…」

「タイミングが合えば、僕たちもいるからね」

キースがニコニコしながら言ってくる。

(その無駄なキラキラいらない…)
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