王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます


「キースが来る時はなるべく一緒に来ますからね。安心してください」

レーウィスは胸に手を当てながら、まっすぐな瞳を向けてくる。
まるで、騎士として守るというように。

「ちょっとレーウィス、聞き捨てならないんだけどっ。それじゃ僕がルージュちゃんに何かするみたいじゃないっ」

「お前ならやりかねないだろう」
「そうですよ、ルージュさんに何かあったらいけませんからね」

傍に控えているメイドまで頷いている。

(口説かれたりしたんだろうか)

「もうっ、何もしないよっ。…ルージュちゃんに本気になりそうだし」

最後の方がよく聞こえなかったが、ルージュ以外の三人は驚いている。
あまり表情が変わらないメイドまで驚いた顔をして、キースの方を見ている。
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