王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます
「楽しそうなこと…」
(嫌がらせをするためにお茶会まで開くなんてね。そんなにいじめは楽しいのかね…?)
「とりあえず、お茶会が開かれる場所にも録音箱を設置しないと」
ルージュは、聞くのをやめてベッドに寝ころぶ。
(…私が妹かもしれないって知ったら、どういう反応をするんだろう)
することがなくなったら、クフォードのことを考えてしまう。
「考えたって仕方ないことだけど…。ふわぁ、…眠い」
初めての授業と王子たちと接触したことで、思いのほか疲れてしまったらしい。
「少し勉強もしないとだし…、お風呂も入らないと…、あとは本も…」
(本は…、まぁ、今度でいっか)