例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
「全然、水着を着こなせない……」



試着室の全身鏡に映る私。

どの角度から見ても、似合っているとは言えないかも。


ウエストがくびれていない。

足が太い。

お尻が大きい。

……胸がないのはもともとだけど。



「はあ……」



冬弥くんがせっかく私に似合うと思って選んでくれたのに。

結局似合っていませんでした、では悲しすぎる。


そもそも私の体型が悪いのでは?

いや。

実際私の体型が悪いのだけれど。


もっと、こう……。

ウエストを絞って。

太ももを細くして。

お尻を小さくして。

私は気になる部分のお肉をつまみ、引っ張る。

ダイエット頑張っているんだけどな……。

まだまだお肉がつまめる。

全身鏡で見たら、自分の体ってこんなに醜く見えるものなの?


……ショック。
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