例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
『……それのどこが悪いの?』

『もちろん栄養失調状態になる。あとは情緒不安定になったり人間関係にも影響してくるよ』

『そんなのコントロールすれば……』

『かなり難しいよ。優奈ちゃんは自分のことを”異常”だと思っている?』

『私は普通だよ。本当に普通にダイエットしているだけ』



そこまで言うと、湊くんは黙った。

理解してくれたのかな。

そう思ったのは一瞬だけ。

湊くんは再び『精神科へ行こう』と言ってきた。


そのとき。

私は湊くんの涙を初めて見た……。
< 132 / 287 >

この作品をシェア

pagetop