例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
広げたレジャーシートにみんなが集まる。

パーカーを脱ぎ始める美波ちゃん。

冬弥くんも同じくパーカーを脱ぐ。

泳ぐ気満々だなぁ。



「優奈ちゃん、泳ぎましょう!」

「湊も」



湊くんは相変わらずの笑顔でパーカーを脱ぎ始めた。

脱いだパーカーをレジャーシートの上に置く3人。


私は……。

脱ぎたくない。

以前よりかなり体重は落ちたとはいえ、こんな自信のない体を見せられない。



「優奈は? 泳がないの?」

「パーカー脱がないと泳げませんよ?」

「そうだよ、ね……」



パーカーを脱がない私に、みんなの視線が集まる。

不思議そうな冬弥くんの表情。

美波ちゃんのキラキラした表情。

湊くんの……。

なにを考えているのか分からない表情。


私は意を決してパーカーを脱ぐ。
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