例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
それは恐る恐るだった。

どんな反応されるんだろう。

水着、着こなせているだろうか。

可愛いって思ってもらえるだろうか。

きれいになった、って褒めてもらえるだろうか。


脱いだパーカーをレジャーシートにそっと置く。

その瞬間、みんなが息をのんだ。

あのキラキラした表情をしていた美波ちゃんの笑顔が消えた。



「ゆう、な……」

「優奈ちゃん……」

「……」



表情を変えなかったのは湊くんだけだった。

冬弥くんと美波ちゃんは、まるで信じられないものを見ている。

そんな顔をしていた。

私が思い描いていた反応とは掛け離れている。


もっと『きれいになったね』って喜んでくれると思ったのに。

褒めてもらえると思ったのに。

なんでそんな顔をするの……?
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