例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
「痩せたとは思っていたけど、痩せすぎじゃね?」



冬弥くんの戸惑う声。

いつもの優しい声ではなくて。

なんだか突き放されたように感じてしまった。


どうして?

私は冬弥くんの好みの女の子になりたいから頑張ったのに。

どうしてそんな目をするの?



「も、もっと、食べましょうよー」



美波ちゃんがこの場を明るくするように笑う。

腫物を触るような笑顔。

態度。


だけど、それよりも。

私は美波ちゃんの言葉にイラっとした。

食べたくない。

そう思っているのに、なんで『食べよう』なんて言うの?

私は食べたいと思ったときに少し食べれば充分なんだから。


思わず反論しようと口を開きかけたそのとき。



「優奈ちゃん、ごめんね」



湊くんがそう言いながら、パーカーを私の肩にかけた。

まるで、私をみんなの視線から隠すように……。


”ごめんね”


湊くんが謝った理由はなに?

もう、なにもかも分からないよ……。
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