例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
「あいつ、泣きそうだよー?」

「こんなところで泣き出すとか惨めだよねぇ」



……惨め。

そんなことない。

絶対にそんなことはない。

私の怒りは沸点まで到達した。

そして、ついに爆発した。



「惨めなのはあなたたちだと思う!」

「……は?」

「人を悪く言うことでしか満足できないなら、それこそ惨めだよ!」



みるみる顔を赤くしていく彼女たち。

クラスメイトの冷たい視線が自分たちに向けられていることに気が付いたんだろう。

それでも自分たちは間違っていない、というような態度。



「美波ちゃんは、頑張っているんだよ」



怒りはまだ残っている。

だけど、いつまでも怒っていたら収拾がつかなくなってしまう。

私は美波ちゃんに目を向けた。

美波ちゃんと目が合う。
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