例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
冬弥くんのあとをついていく私。

冬弥くん……。

どこに向かっているんだろう。

話すこともないまま、冬弥くんはホテルの外へ出ていく。


ホテルの外って、海……?

こんな夜の海でなにするの?


疑問だらけの私。

冬弥くんは靴のまま砂浜を歩く。

私もそれに続く。

足元が安定しない。

砂に足を取られそうになる。

足元を確認しながら歩いていると、立ち止まった冬弥くんに気が付かず、その背中にぶつかってしまった。



「わっ。ご、ごめん」

「……優奈。見て」



顔を上げると、冬弥くんが私を見て微笑んでいた。

柔らかい笑顔。

そして、その笑顔は海へと向けられた。

私もつられて海へと目を向ける。
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