例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
「付き合えてよかっ、」



よかったね。

湊くんは最後まで言わなかった。

言わなかったんじゃない。

言えなかったんだ。


目の前から湊くんの笑顔が消えた。

そう思った瞬間。

湊くんがバタンッと倒れた。

砂浜に倒れる湊くん。



「湊くん!? 湊くんってば!」



声をかけても反応がない。


どうして!?

なにが起こっているの!?


慌てる私。

朝の海辺には人がいない。

助けを呼びたくても誰もいない。



「どうしようっ」



私はポケットに入っている携帯を取り出す。

救急車っ。

救急車を呼ばなくちゃ。

私は慌てて救急車を呼ぶ。
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