例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
「如月さんがセリフを完璧に覚えているって、よく分かったね」

「あ、それは。……冬弥くんの練習に付き合っているから」

「さすが幼なじみ。本当に仲が良いんだね」



そう言って笑う湊くん。

……今の笑い方、可愛い。


湊くんは小動物系男子。

華奢な体に、女の子が羨むような可愛い顔立ち。

愛され男子、って感じがする。

湊くんも冬弥くんに負けないくらいモテるんだよなぁ。

そんな湊くんは、よく私に話しかけてくれる。



「湊。……優奈に触るな」

「噂をすれば本人の登場だね」



突然現れた冬弥くん。

冬弥くんはなぜか湊くんを睨んでいる。

その眼力に怯むことない湊くんはさすがだと思う。



「いいから、優奈から離れろ」

「独占欲、丸出しだねー」

「……そんなんじゃねぇよ」



湊くんの手が私から離れる。
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