例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
「綾瀬さんって冬弥くんと付き合うことにしたのっ!?」

「……」

「照れなくてもいいのにーっ。うちら応援しているんだからさ!」



テンションの高い加藤さんたちとは真逆の私。

みんなは、湊くんのこと心配じゃないのかな……。

なんで平気で笑っていられるんだろう。



「てゆーか! 前に冬弥くんの好きなタイプの話してたじゃん!?」

「……」

「よく考えたらそれって綾瀬さんのことだったんだぁ、て思ってさぁ!」

「だよねぇ! スタイルも良いし可愛いし、成績優秀で清潔感もあるよねぇ」



冬弥くんのいる前でも大きな声で話す加藤さんたち。

私は言葉を発することもせず、黙って聞いていた。


だけど。

なにも感じない。



「でもさー。夏休み明けたら、綾瀬さん痩せすぎじゃね、ってびっくりしたわー」

「骨しかないじゃん! って思って、ある意味怖かったよねぇ」



ゲラゲラ笑う。

なにが、面白いんだろう。

私、なにか笑わせるようなこと、したかな……。

分からない、や。
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