例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
それからどのくらいの月日が経ったんだろう。

長いようで短いようで。

時間の感覚も分からない。


今日は何月何日だろう。

そういえば、昨日はなにをしていたんだろう……。

それ以前に、なんで私は学校にいるんだろう。

どうやって学校まで来たんだっけ。

多分、歩いてきたとは思うけど。


……思い出せないや。

自分が自分じゃないみたいだ。



「優奈」



冬弥くんが私に声をかけた。

なんだろう。

私になんの用事だろう。

冬弥くんは私の席の目の前に立っていて。

その手は私の手を握っていた。



「病院に行こう」

「……」

「どこの?」

 
湊くんの病院だろうか。

それならダメだよ。

湊くんのお母さんが、湊くんに会うことを許してくれないだろうから。


それに。

湊くんだって私に会いたくないと思うよ。
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