例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
消毒液の匂い。
病院特有の重たい空気。
私、本当に精神科に来ているんだなぁ。
こんなところに来てもなにも変わらないのに。
病院代が無駄になるだけだよ。
待合室。
ソファに座って順番を待っている。
隣には冬弥くんがいて、私の手を握りしめていた。
こんな昼間から精神科なんて。
それに私たち制服姿だよ。
注目、浴びたりしていないかな。
ぼーっと目の前に飾ってある絵画を眺める。
絵画についての感想は特にない。
精神科で絵画を眺めている。
なんだかぼんやりとした夢の中にいるみたいだ。
この状況が現実ではないような、そんな感覚。
冬弥くんがずっと手を握ってくれている。
だけど、見えない壁のようなもので私たちの間が隔てられているような気がする。
私だけがガラス壁に囲まれているような、そんな感覚。
「綾瀬さん。綾瀬 優奈さん。診察室にお入りください」
看護師さんの声が響く。
ああ、私が呼ばれたのか。
診察してもらう必要はないのにな。
ソファに腰を下ろしたまま動かない私の手を引っ張る冬弥くん。
病院特有の重たい空気。
私、本当に精神科に来ているんだなぁ。
こんなところに来てもなにも変わらないのに。
病院代が無駄になるだけだよ。
待合室。
ソファに座って順番を待っている。
隣には冬弥くんがいて、私の手を握りしめていた。
こんな昼間から精神科なんて。
それに私たち制服姿だよ。
注目、浴びたりしていないかな。
ぼーっと目の前に飾ってある絵画を眺める。
絵画についての感想は特にない。
精神科で絵画を眺めている。
なんだかぼんやりとした夢の中にいるみたいだ。
この状況が現実ではないような、そんな感覚。
冬弥くんがずっと手を握ってくれている。
だけど、見えない壁のようなもので私たちの間が隔てられているような気がする。
私だけがガラス壁に囲まれているような、そんな感覚。
「綾瀬さん。綾瀬 優奈さん。診察室にお入りください」
看護師さんの声が響く。
ああ、私が呼ばれたのか。
診察してもらう必要はないのにな。
ソファに腰を下ろしたまま動かない私の手を引っ張る冬弥くん。