例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
「いくつか質問するから、答えられるところは答えてね」
先生の言葉にゆっくりと頷く。
机の上にあるなにも書かれていないカルテに書き込んでいく先生。
私、まだ質問もされてないのになにを書いているんだろう。
分からないから、いいや。
「まず、身長と体重を教えてくれる?」
「……154センチ、36キロ」
「ありがとう。じゃあ、食事や体重に対する気持ちを教えてくれる?」
「食事は私にとって必要のないもので、」
先生は頷きながら聞いてくれる。
私の目をまっすぐに見ている。
だからなのか。
質問されたことに答えてしまう自分がいる。
「体重が少しでも増えると自分の価値はないと思う。だから、体重が増えることは怖い」
「体重を減らすためにしていることとかある?」
「最近は無糖の炭酸水だけ……。あとは動いている。じっとしていることがない……」
「運動ってことかな?」
「……運動もそうだけど、なにか体を動かしていなくちゃ落ち着かないです」
隣で冬弥くんが息をのんだことが分かった。
そんなに、変なことなのかな。
たしかにスタイルの良い冬弥くんからしたら異常なのかもしれないけれど。
私にとっては当たり前なのだから。
先生の言葉にゆっくりと頷く。
机の上にあるなにも書かれていないカルテに書き込んでいく先生。
私、まだ質問もされてないのになにを書いているんだろう。
分からないから、いいや。
「まず、身長と体重を教えてくれる?」
「……154センチ、36キロ」
「ありがとう。じゃあ、食事や体重に対する気持ちを教えてくれる?」
「食事は私にとって必要のないもので、」
先生は頷きながら聞いてくれる。
私の目をまっすぐに見ている。
だからなのか。
質問されたことに答えてしまう自分がいる。
「体重が少しでも増えると自分の価値はないと思う。だから、体重が増えることは怖い」
「体重を減らすためにしていることとかある?」
「最近は無糖の炭酸水だけ……。あとは動いている。じっとしていることがない……」
「運動ってことかな?」
「……運動もそうだけど、なにか体を動かしていなくちゃ落ち着かないです」
隣で冬弥くんが息をのんだことが分かった。
そんなに、変なことなのかな。
たしかにスタイルの良い冬弥くんからしたら異常なのかもしれないけれど。
私にとっては当たり前なのだから。