例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
「衣装担当は優奈ちゃんと……。他に誰だっけ?」

「ん? 私だけだよ?」



そう言うと驚いた顔をみせる湊くん。

なんでそんなに驚くんだろう……。

あ、そういえば。

係決め当日、湊くんは欠席していた気がする。

だから、誰がどの担当か分からないのかも。



「優奈ちゃん、ひとりで大丈夫?」

「うん。頑張ればなんとか」



文化祭まで残り1週間だから……。

1日1着、完成させれば間に合う。

そのためにはスピードも上げていかないと。

……頑張ろう。



「僕も一緒にやるよ」

「え?」



湊くんの申し出に驚く。

それは冬弥くんも同じだったようで。



「裁縫、できるのか?」

「手先は器用だからね。それに僕の担当は決まっていないから」



湊くんがやる気になっている……。

ひとりですべての衣装を作り上げなきゃと思っていたけれど。

湊くんが一緒に作ってくれるなら心強いかも。
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