例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
「誰か呼ぶか!?」



私は首を横に振った。

大丈夫。

2人が来てくれたから。

私はひとりじゃないから、大丈夫。


冬弥くんが背中を撫で続けてくれる。

自然と落ちついてくる。

呼吸も整ってきた。

私は2人に事情を説明した。



「――、ってことがあって、」

「そっか。湊から連絡があったのか」

「西園寺くん、元気になったのでしょうか」



2人の反応からして、冬弥くんと美波ちゃんのもとには連絡が来ていないようだった。

……私だけに連絡がくるってことはやっぱり。

湊くん本人からの連絡じゃないかもしれない。


携帯をしまっている引き出しを見つめる。



「あそこに携帯をしまっているのか?」

「……うん」

「俺が確認するか?」



冬弥くんが代わりに見てくれる。

それはありがたいけれど。

内容が酷いものだったら、冬弥くんを無意味に傷つけてしまうことになるのかな。


それは嫌だ。

どんな内容でも冬弥くんを守らなきゃいけないよね……。
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