例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
「湊っ。元気になったのか!?」

「まあね。心配かけてごめんね」

「それは別に良いけど、」



なんでこの病室に湊くんがいるの?

それはここにいる全員が疑問に思ったことだろう。

そんな視線を受ける湊くん。

湊くんは苦笑いをしながら教えてくれた。



「ここには精神科以外にも内科とかいろいろあるから。だから僕はこの病院の常連なの」

「常連って……」

「まあ、常連さんだから、優奈ちゃんが精神科に入院したって聞いてやってきたわけ」



湊くんがベッドに近づいてくる。

元気そうな姿の湊くん。

体こそは弱々しいけれど、変わらない穏やかな表情。

私は湊くんと携帯の画面を交互に見つめる。



『優奈ちゃん。

心配かけてごめんね。

母から話を聞きました。

夕方、会いに行ってもいいかな?』



湊くんからのメッセージ。

私の目から、思わず涙がこぼれた。
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