例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
「私も! 美波ちゃんと飲み物選んでくる! 2人は待っていて!」

「優奈ちゃん……」



そう言って私は美波ちゃんと廊下へ出た。

ロビーに設置してある自販機へ向かう私たち。


病室の外に出るのは久しぶりだなぁ。

そんなことを思いながらゆっくりと廊下を歩いていると。



「ごめんなさい」



隣で美波ちゃんが小さく呟いた。

美波ちゃんを見れば目には涙が浮かんでいた。



「ど、どうしたの?」

「……っ、」

「えっと。ロビーで少し話す?」



ロビーにはいくつかテーブルと椅子が設置されてある。

そこを指さすと美波ちゃんは頷いた。

とりあえず私は涙を流す美波ちゃんは椅子に座らせる。

自販機でココアとカフェオレを買ってから、美波ちゃんの向かいの椅子に座る。



「どっちがいい?」



ココアとカフェオレを差し出す。

美波ちゃんは涙でいっぱいの目をこすったあと、ゆっくりとココアを手に取った。

私はカフェオレの缶のふたを開けた。

美波ちゃんは缶を握ったまま動かなかった。
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