例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
放課後。

私は冬弥くんに教室に残ってもらうようにお願いした。


誰もいなくなった教室。

静かだ。



「話ってなに? 一緒に帰る時でも良かったんじゃないの?」

「今、話したいの。それに、もう一緒には帰らない」

「え?」



冬弥くんの戸惑いを感じる。


言わなきゃ。

覚悟決めたんだから。

私はみんなを。

冬弥くんを守るために。


言わなくちゃいけないんだ。



「私たち、別れよう」



その瞬間、冬弥くんの瞳が揺れた。

それと同時に、意味が分からない、という表情をしていた。



「な、んで……」
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