例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
*第3章*

揺れ動く女の子。

翌日。

私は学校を休んだ。

冬弥くんに会いたくないっていう理由もある。

湊くんや美波ちゃんと離れなくちゃいけないという理由もある。


だけど、それ以前に。

なぜか体が動かなかったんだ。


心に鉛が落ちた感覚が、昨日からずっと続いている。

体も重たくて、制服に手を通そうとすると震えて体がこわばる。


何度も制服を着ようとした。

だけど、どうしても体が学校へ行くことを拒絶する。


誹謗中傷を受けることが怖い。

大好きな彼らに会うことが怖い。

傷つけてしまうことが怖い。


私は拒絶反応を起こす体に耐えきれなくて涙した。

声を上げて泣いた。

声を上げて泣くことはできるのに。

他のことだったらできるのに。


学校へ行く。

そのことを考えてしまうと体が動かなくなる。


私の叫ぶような泣き声。

それは家中に響いたのか、階段を上ってくる足音が聞えた。

そして部屋の扉が叩かれる。
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