例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
「病院行くなら入院するっ」

「……優奈、」

「じゃないと、病院なんて行かないから!」



ワガママなことを言っていると思う。

だけど、もう私の言動にブレーキが効かないんだ。

このままじゃ私は崩壊する。

生きていたくないと強く願ってしまうだろう。


そうなったら。

自分が自分じゃなくなる。



「分かったわ。病院に電話してくるから」



そう言ってお母さんは涙を流しながら部屋を出ていった。

1階のリビングから微かにお母さんの声が聞こえる。

なにを話しているのかまでは分からない。

だけど、病院に入院の意志があることを伝えていることは分かった。
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