例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
数分後。

お母さんが再び私の部屋の扉を叩く。

部屋に入ってきたお母さんの目は赤く腫れていた。



「病院に電話したわ。個室がひとつ空いているみたいで、入院は可能ですって」

「……入院する」

「早くて明日から入院できるそうよ」

「じゃあ、明日から」

「分かったわ……」



お母さんは再び部屋を出ていった。

最後にお母さんが残した言葉が忘れられなかった。



『こんなお母さんでごめんね……』



なんで。

なんで、お母さんが謝るの。

謝ってほしくない。

謝るのは私なのに。

こんな娘でごめん。

生まれてきて、ごめんなさい……。
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