例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
入院してから3か月。

年が明けた。


1月。

窓の外を見れば雪が降っている。

今年の年越しはひとり、病院で迎えた。


そんなある日のこと。

私に面会したいという人がいる、と先生に言われた。

誰だろう。

でも、今の私の姿を見せることは怖い。


そう思ったけれど。

なぜかその日は気持ちが落ち着いていたのか、私は了承した。

しばらくすると先生が連れてきたのは。



「湊くん……」



相変わらず穏やかな表情をしている湊くんだった。

だけど、以前より体つきがよくなっているというか。

病弱で華奢な印象はなかった。



「優奈ちゃん、久しぶり」

「……」



私に面会したいと来てくれたのが湊くん。

冬弥くんとか美波ちゃんも一緒に来ているのかな……。

それなら会いたくない。

湊くんにも申し訳ないけど、帰ってほしい。



「今日は僕ひとりだけだから」

「……そうなんだ」



相変わらず勘が鋭い。

私の心を読むことができるのかと、やっぱり疑ってしまう。


私はベッド横に置いてあるパイプ椅子を勧めた。

湊くんは椅子に腰を下ろす。
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