例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
「だから僕と付き合ってほしい。僕が、優奈ちゃんを守りたい」

「でも、」

「試しでもいいから」



そんなこと。

出来るわけがない。

お試しで付き合うなんて、出来ない。


それに。



「私を見て引かないの?」

「え?」

「今の私、すごく太っているんだよ。きっと湊くんの1,5倍は体重あると思うよ」



入院してから急激に増えた体重。

この3か月。

10キロずつは体重が増えている。

だから、合計30キロ以上は体重が増えた。


そんな私に魅力なんてない。

自分自身が惨めすぎて、思わず笑ってしまう。

そんな私に、湊くんは再び穏やかな笑顔を見せた。



「なんだ、そんなことか。……って言っても、優奈ちゃんは苦しんでいると思うけど」

「そんなことって……」

「僕にとっての優奈ちゃんはどんなときも可愛いし、愛しいんだよ」



僕の気持ちを甘く見ないで。

湊くんは微笑んだ。
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