例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
分からない。

だから気になる。

でも私には聞く資格もないから……。



「もうすぐ、卒業の時期ですね」



唐突な先生の言葉に曖昧に頷く私。

卒業っていっても、私は学年が変わるだけだからな……。

それに2か月後の卒業式に在校生として参加できるかも分からない。


そんな呟きを先生が聞いてくれる。



「では、2月末を目標に退院を目指しましょう」

「え……」

「退院しても綾瀬さんの味方はいます。僕だって味方ですから」



味方、か。

先生が味方でいてくれるのは嬉しいけれど、学校で味方がいないのは辛い。

辛いから入院したのに。
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