例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
でも。

これで学年が変わると同時にクラスが変わる。

誰と同じクラスになるか分からない。

それだったら、少し安心かもしれない。


冬弥くんや湊くん、美波ちゃんと別のクラスになりたいわけじゃない。

だけど一緒にいても気まずいだけだ。

2月末に退院できるとしたら、半月くらい独りぼっちの生活を送ればいい。

それだったら耐えられるかもしれない。



「分かりました。3月には学校に戻れるようにします」

「ほどほどに頑張っていきましょうね」

「はい」



私は頷いた。

時間の流れは思うより早いのかもしれない。

なにもしていなくても時間は流れる。

その瞬間は時間の流れを遅く感じても、振り返ればあっという間だ。

私も高校入学してから約1年が経とうとするのか……。

色んな事があったなぁ。


なんて思う自分がいた。
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