例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
夕方。

湊くんが面会に来てくれた。

その手にはなにか四角いものを包んだ風呂敷を持っていた。

なんだろう、と、その風呂敷を見つめる。

湊くんも視線に気が付いたのか説明してくれた。



「如月さんからの差し入れ。代わりに持って行って欲しいって」

「美波ちゃんから?」

「うん。僕も中身は知らないけど、開けてみたら?」



私は風呂敷を受け取り備え付けの机の上に置く。

風呂敷を開けてみると、重箱が姿を現した。

2段重ねの重箱。

その上には封筒が1枚、置いてあった。


湊くんの顔と封筒を交互に見る。

この封筒って、きっと手紙とかだよね?

私宛だよね?

読んでもいいのかな。



「読んでみたら?」



湊くんがうながしてくれる。

私はゆっくりと封筒から便箋を取り出した。

美波ちゃんの可愛らしい字が目に入る。
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