例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
『優奈ちゃんへ


体調はいかがですか?

ご飯はしっかり食べられていますか?

優奈ちゃんのことを考えると、初めて屋上で話したあの日のことを思い出します。

私の重箱を見て優しい顔をしてくれた優奈ちゃん。

卵焼きを食べてくれた優奈ちゃん。

甘いのとしょっぱい卵焼きで悩んでいた優奈ちゃんの顔を思い出します。

美味しそうに食べてくれた優奈ちゃんが、今でも私の心の中にいます。

いつも思い浮かぶのは優奈ちゃんの笑顔です。


もし、食べられそうであれば重箱のお弁当を食べてください。

もちろん、甘いのとしょっぱい卵焼きが入っています。


優奈ちゃん。

元気になって退院したら、また屋上で一緒にお弁当を食べましょうね。

それと、いろんな話をしたいです。

優奈ちゃんと離れていた時間が嘘みたいと感じるくらい、お話しましょうね。


私はずっと、待っています。』
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