例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
「もう頑張れない。……そう思ったときに助けてくれたのが綾瀬さんでした」

「っ、」

「あまり話したことのない私なんかのことをかばってくれた綾瀬さんには感謝しかないです」



ありがとうございます。

もう一度、はっきりと言葉にしてくれた美波ちゃん。

あのとき、声に出して良かったな、と思えた。

だから、私からも。



「ありがとう。話してくれて」

「重たい話もしてしまって、すみません……」

「ううん。聞けて良かったよ」



うん。

少しだけど聞くことができてよかった。

美波ちゃんは努力家で。

大人しい子だと思っていたけど、話してみれば楽しくて。

自分の気持ちをしっかりと伝えられる子。

なにより笑顔が可愛い。



「……もしよかったら、私と友達になって?」



そう言うと、美波ちゃんは驚いた顔をした。

持っていた箸を落とすほど驚くことかな?

箸を落としたまま固まっている。

私はその箸を拾って美波ちゃんの手に戻した。
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