例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
私は涙をこぼした。

冬弥くんの腕の中。

大好きな人の温もりを感じながら。



「俺も優奈のこと好きだよ。もう、絶対に離さないから」

「とうや、くん……っ」

「俺と付き合って」

「うん……っ!」



私は顔を上げる。

自然と顔が近づく。

目を閉じる私。

振ってきたのは冬弥くんの温かな唇。

優しいキス。


この時間を。

この幸せをずっと大切にしたい。

もう離したくない、この幸せ……。
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