例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
「美波ちゃん。聞いてほしいことがあるの」



翌日のお昼休み。

私は美波ちゃんと屋上でお弁当を広げている。

美波ちゃんは風呂敷を広げる手を止め、私を見た。



「その。……冬弥くんともう一度付き合うことになったんだ」



そう言うと、美波ちゃんはふふっ、と笑った。



「ようやくですか。私はいつ2人が寄りを戻すのかと待ちくたびれましたよ」

「え……っ」



予想外の反応に戸惑う。

美波ちゃんのことだから、もっと驚くかと思った。

だけど、美波ちゃんは穏やかで、全てを包み込むかのような柔らかい表情をしてた。



「……でも、良かったです。おめでとう。優奈ちゃん」

「ありがとう……」



美波ちゃんの言葉に涙が出そうになる。

友達に『おめでとう』と、言ってもらえる。

それが嬉しくてたまらなかった。



「放課後、駅前のクレープ屋さんに行きませんか? お祝いですよっ」

「うんっ! 行きたい!」

「行きましょう!」



約束ですよ。

指きりしましょう。

そう言って美波ちゃんが笑うから、つられて私も笑う。
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