例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
「僕も行きたいな」



突然、頭上から声が降ってきた。

思わず顔を上げれば、そこには湊くんと冬弥くんの姿があった。

驚いた私は声を出せなかった。



「優奈ちゃんと冬弥のお祝いでしょ? じゃあ、僕も行かなくちゃ」



湊くんが優しく微笑む。


正直、気まずいかも。

だって、昨日湊くんを振ってしまったばかりだというのに。

今更どんな顔をすればいいの……。


どうしたらいいのか分からず、助けを求めるかのように私は冬弥くんを見つめた。

冬弥くんは私の隣に腰を下ろす。

近づいた距離にドキドキしながらも、私は冬弥くんの言葉を待った。
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