例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
そっか。

冬弥くんが小さく呟き、頭をかく。

セットした髪の毛が乱れた。



「じゃあ、最後のページも?」

「最後?」

「見てないのか?」

「うん」



私の手から日記を取る冬弥くん。

そのままページをめくり始めた。

どうしていいのか分からない私はうつむいた。



「日記を見られたなら仕方ないな」



そう言って冬弥くんは再び私の手に日記を乗せた。

開かれているページの文章に目を落とす。
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