例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
「どうした?」

「え、いやっ! なんでもないよ!?」



言えない。

ずっと私に触れていて。

なんて、そんなこと言えるわけがない。


言ってしまったら。

”幼なじみ”という関係が崩れてしまうから……。


冬弥くんが私に恋愛感情を持っていないのなんて分かっている。

それでも冬弥くんとの関係は繋ぎとめたいから。

私は”幼なじみ”であり続けるしかないんだ。



「ねえっ、クレープ食べて帰ろうよ!」

「クレープ?」

「冬弥くん、甘いもの好きでしょ?」

「好きだけど……」

「行ってみたいクレープ屋さんがあるの!」
< 30 / 287 >

この作品をシェア

pagetop