例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
っていうか、なんでそんなに詳しいの。

冬弥くん、クレープについて凄く詳しいじゃん。

私、オススメのクレープ屋さんを調べた意味があったかな。

再び頬を膨らます私。



「なに、拗ねたの?」

「別にー」



拗ねているわけじゃないけど。

冬弥くんに女子力を少しでも見せたかったのに。

なんて思ってしまう。


それに。

私がクレープ初心者って分かっちゃうじゃん。

友達からオススメ情報を入手したという設定にしたかったのに。

あ、でも。

高校入って初めての友達は今日出来たから、情報入手もなにもないか。



「うー……」

「やっぱり拗ねているじゃん」

「拗ねていないもん」



そっぽを向く私。

なんで素直になれないのかなぁ。

ストレートに『クレープ食べたことないから一緒に行って欲しい』と、言えばいいのに。

私の意地なのか、なんなのか。

素直に言葉にできない自分に落ち込む。
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