例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
「こうやって手を繋ぐのも久しぶりだな」



冬弥くんがぽつりとつぶやく。

確かに。

高校生になってからは手を繋ぐことはなかった。

……私たちは付き合っているわけじゃないから。

それでも。

冬弥くんと手を繋げることは嬉しい。

私は思わず顔をほころばせた。

その幸せに浸ってると、いつの間にかクレープ屋さんに着いていた。



「わあ……。駅前だから人が多いね」

「そうだな」



私たちはお目当てのクレープ屋さんを探す。

きょろきょろと辺りを見渡す。

クレープ屋さん、どこにあるかなー。



「あ。あった」



冬弥くんが指をさした先を見ると、そこには確かにクレープ屋さんがあった。

可愛らしいワゴン車に看板が立てかけてある。

クレープのイラストとメニューが書かれていて可愛かった。

冬弥くんの手を引っ張り、ワゴン車に駆け寄る。
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