例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う
「わぁっ。美味しそう!」

「そうだな」

「冬弥くんはどれにする?」

「んー。優奈は決まったのか?」

「うん!」



早いな。

と、苦笑する冬弥くん。

2人で看板を見つめていると。



「カップルさんですかー?」



明るい声が耳に入る。

声の主を探せば、ワゴン車の中にいたお姉さんがひょいっと顔をのぞかせていた。


うわぁ……。

綺麗なお姉さんだ……。

長いまつ毛にぱちりとした大きな目。

ゆるやかなウェーブがかった茶色の髪の毛。

ワゴン車の外からでも分かるスタイルの良さ。

ネイルもメイクも綺麗。

まるで雑誌のモデルさんのようだ。

そんなお姉さんはにこにこしながら、話しかけてくれる。
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